中国人観光客らを対象に無許可でタクシー事業(白タク)を経営したとして、警視庁は、中国籍の職業不詳、孫太武容疑者(37)=東京都足立区佐野2丁目=を道路運送法違反の疑いで逮捕し、7日発表した。孫容疑者は容疑を否認しているという。
警視庁は急増する訪日中国人の需要を背景に、孫容疑者が遅くとも昨年4月から組織的に白タク行為を繰り返していたとみて捜査。約50人の運転手を雇い、月間で1千万円超を売り上げたことを確認しているという。
交通捜査課によると、孫容疑者は昨年4月~今年1月ごろ、国土交通相の許可を得ないままタクシー事業を経営した疑いがある。中国の配車アプリ「皇包車(こうほうしゃ)」を通じて集客していたという。警視庁は運転手役として中国籍の男女3人も逮捕。3人は自家用車を使って有償で、中国人観光客らを富士山周辺や長野・軽井沢に送り届けるなどした疑いがある。
観光庁によると、訪日外国人客は年々増加。今年上半期(1~6月)も1663万人(前年同期比4・6%増)と過去最多で、中でも中国人が453万人(同11・7%増)と最も多かった。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル